【2020年度第1回コラム】 3世代主将対談
~ 26期高橋航太 × 27期浅野勇磨 × 28期竹岡拓人 ~
普段チームの先頭に立ち、皆をまとめ上げている主将であるが、その個性はその代によって三者三様。
関西突破の基礎を築いた26期。全学決勝を達成した27期。そして日本一を目指す28期の主将をお呼びして、対談を行った。
葛西:本日はお集まり頂きありがとうございます!よろしくお願いします。まず早速なのですが、「主将」の主な仕事って何をしていましたか?
高橋:俺はスタッフ組織に関することとか、メンターがどう活動するか、OBOGへの連絡とか、いわゆる今年運営部に降りた仕事をやってたかな。あとは日々の練習のメニューとテーマ決めをしてた。
浅野:俺も似たような感じかな。基本的に運営は俺とゆきさん(27期TSPL 牧野友紀)でやって、塚田に手伝ってもらって。練習メニューとテーマは俺が決めてた。あとは…練習を盛り上げるとか。
竹岡:これは俺にしかなかったぜ!っていう持ち味とかないんですか?
浅野:持ち味…褒める声ですかね。
高橋:浅野くんはよく褒めてました(笑)「こーたさんすげええ~」って。俺らの時期から(笑)。褒め上手。
高橋:主将の仕事っていうと、拓人は割と変わってるんじゃない?
竹岡:がらりと変えました。俺は運営的なところは輝希(28期副将/GPL 針生輝希)やひゆう(28期FOPL 佐藤飛夕宇)に任せてて、チームが最終的な目標に向かうときに変えないといけないことを、とにかく変えるっていうことをしています。あとはみんなのモチベーションをあげること!
葛西:三者三様でいろんなことをしているんですね。拓人さんの主将の形は新しい気がします!
それでは話題を変えて…悲願の決勝進出の時の想いを聞きたいです!航太さんはOBとして、浅野さんは主将として、拓人さんはいちプレイヤーとしての想いを、赤裸々に語ってください!
浅野:やっぱり一番は「やってやったぜ」。どうしてもこの1年間不安だったし、紆余曲折もあったし、自分がやってることが正しいのか分からなかったし。でもやってきたっていう自信はあったから、あとはそれが通用するかどうかの証明をする場だと思ってた。それができて、関西の人たちが驚いて、日本中が驚いて。こんな気持ちいいことはないなって。だから「やってやったぜ」かな。
竹岡:俺はマイナスとプラスの気持ちが混在していて。マイナスのほうは、プレイヤーとして出場時間もそんな無くて、プレイヤーである以上プレーで貢献できたかっていう面で悔しい思いはしてた。プラスのほうは、去年は特に、チームの「褒める声」「雰囲気づくり」とかのテーマに対して自分が貢献できてたなっていう思いがあって。だからそれがチームの勝利につながってめちゃめちゃ嬉しかった。
葛西:航太さんはどうですか?
高橋:俺は複雑な気持ち。いっこは悔しい気持ち。俺は一個下にめちゃくちゃ期待してたわけではない。結構頑張んないと、関西突破できないんじゃないかっていう話を同期ともしてたんだけど、そこで「やったなこいつら」みたいな。俺らじゃなくてお前らか、って率直に悔しい気持ち。
もう一つは俺の一個上から変えた部分が結構あったから、それがチームにも良い影響を与えてるだろうなっていうのが、結果では出なかったけど実感はあって。それを浅野たちが多少なりとも継続してくれて、結果で示したってことは、キザな言い方になるけど俺らがやってたことも証明してくれてありがとうっていう気持ち。
悔しいとありがとうっていう気持ちが両立するときってあんまりないんだろうな、っていうよくわからない感情(笑)
浅野:いや本当に先輩たちのおかげです。
高橋:それはそう。
一同:(笑)
高橋:嘘、そんなことないよ(笑)お前らのおかげです!
葛西:主将をしていて、一番重圧を感じた時期というか、しんどかった時期ってありますか?
高橋:しんどいなんて言ってらんない感はある。重圧を感じたと言えば、俺はプレ三地区かな。結局岡山には勝ったけど、九州には負けて。スーパーカップとか、それまでがうまくいってた分そこが一番しんどかったかもしれない。個人としてもうまくいかなかったし。
※プレ三地区…九州大、岡山大学を招き、三地区予選を想定して行った三つ巴形式の練習試合。
浅野:あれは完全にキーポイントでしたね。
竹岡:去年もキーポイントありましたね。学院戦。
浅野:学院戦はどうしていいか分からなかった。俺がケガで出れなくて、チームに直接貢献できない立場で、チームの状況が悪いっていうとき、何をすればいいか分からなかった。そんときは、幹部で話し合うんじゃなくて、Aチームでミーティングした。今の課題はなにかを、みんなで話し合って、みんなで認識して、テーマもみんなで決めて。
高橋:それすごいいいね。
浅野:これはただ練習するよりも、ちゃんとみんなで現状を認識するほうが大事だと思って、二日間かけて、朝練習じゃなくてミーティングしました。
高橋:幹部と、そうじゃない人との共通認識とるのも1番大事だよね。俺らは洋太(26期/2019年度1年チームHC 田中洋太)とかが結構懸け橋になってくれて。
幹部とも仲良かったし、洋太自身が非幹部だったし…プレ三地区のときも、洋太が「非幹部がもうちょっと頑張んないといけない」って後輩とかにもアプローチかけてくれて。幹部だけが頑張りすぎないことが大事かも。
浅野:大事ですよね。
葛西:話題を変えまして、浅野さんは拓人さんへのアドバイスというか、伝えたいことってありますか?
浅野:俺は親しまれてもいいし、そこで威厳を持たない分プレーで示そうとしてた。でもそれってスタッフに対しては影響を与えられない。スタッフからの信頼がそんなあったわけじゃないし…。主将として自分が周りから信頼されるっていうのはすごい大事だと思うんだけど、どういう風に信頼されるのかをもうちょっと考えるべきだったかな。プレーで信頼されればいいやと思ってたけど、それってスタッフに対してはアプローチできないし、Bチームの人たちって自分のプレー知らないし。そういうところでどういう行動とるべきかっていうのは考えるべきかなっていうのは思う。
竹岡:これ一回浅野さんから聞いてて。意識してやってます。勉強になりました、ありがとうございます!
葛西:航太さんからは、今年AチームのHCとして、目標とか部員へのメッセージをお聞きしたいです。
高橋:なんか恥ずかしいな(笑)。弓削多さん(25期主将/2019年度HC 弓削多春貴)がまささん(23期DFPL・CRL/2017年度HC 小川将幸)に言われたことなんだけど、コーチとして理想の状態ってどういう状態かっていうと、「コーチが必要ない状態」にすること。一見矛盾しているようだけど、要はプレイヤーだけでチーム運営だったり戦術だったりができるのが、コーチとして最高の状態だと思ってる。そのためにまずは幹部に対していい刺激を与えて、幹部だけでチームをまわせるようにならないと、下級生だったり、スタッフたちが自分で活動できないと思っている。だから幹部をもうちょっと幹部らしくさせたい、っていうのが目下の目標かな。正直どうすれば日本一になれるかなんてどのチームも分かってないと思うから。日本一目指すチームっていうのを第三者が言い続けないと日本一って目指せないし、ましてや東北は関東が近いわけじゃないから。「それって日本一のレベルなの?」って言い続けるっていうのは、コーチ4人でやろうねっていうのは話してる。運営部としても活動するから、二足の草鞋を履いて頑張りたい。
葛西:ありがとうございます!じゃあ次は拓人さんの、今年の意気込みを聞かせてください。
竹岡:日本一を目指すのはもちろん、結果だけじゃなくて日本一にふさわしいチームになって日本一を達成したいっていう思いが強くあって。そのために理念も一から作ったし、運営部も作ったし、準備は整えてる。あとはどれだけ行動しきれるかっていうところだと思っているので、「俺ら日本一目指してる」っていうのを忘れずにやっていきたいです。そのために建てたスローガンの「G.O.A.T」なので。絶対に達成したいです!
葛西:最後になりますが、これを見て下さった皆さんに向けて、一言ずつメッセージをください!
浅野:今主将対談、っていうことで話しているけど、決して主将のおかげで勝てたわけではなくて。部員だったりスタッフだったり、部外の関係者の方々のおかげで去年は勝てました。今年はさらにもう一つ高い目標になるということで、これからも一緒に東北大学男子ラクロス部を強くしていきましょう!…かな。
高橋:浅野と多少被るけど、主将が良ければ強いチームを作れるかっていうとそうではなくて。主将についていく一人一人の部員が素晴らしいからこそ、目標達成に繋がると思うので、部員は当事者意識をもって日本一に向かうことをしていかないと、達成できない目標だと思います。OBOGの方は僕が部員の頃から変わらないご声援を頂いていて、本当に去年の駒沢の会場にも僕が知らないような年上の大先輩の方にもお会いできて。ちょうど総会のときにも第1期の先輩にもお会いして。ラクロス部を作ってくださった大先輩の人からこの部活は、伝統として受け継がれているものがあると思うので、引き続き少しの力でも貸していただければなと思います。1年間お願いします!
竹岡:こんなに地方の大学で今注目されてる大学って他にないと思うし、それはOBの方々が創り上げてきた歴史と27期と26期の先輩方が全学決勝という高い目標に真摯に向き合ってチームを引っ張ってきてくださったおかげだと思っているので、その思いをくんで、自分たちも日本一を目指して日々行動しているので、応援してほしいですし、楽しみにしていてほしいです!応援よろしくお願いします。
(文責:葛西のどか)
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