【対談】34期対談
新チームが始動して約3ヶ月がたった今、新3年の鹿島瑠人(34期 MF)、岡本拓真(34期 DF)、作田大季(34期 G)、牧原すみれ(34期 主務・MS)の4人を迎え、対談を行いました。
司会:まず初めに、新3年という立場になって早3か月ほどですが、心境の変化などはありましたか?
鹿島:昨シーズンは上級生についていくって感じだったけど、下級生と一緒に練習するようになって、引っ張っていくんだっていう責任感みたいなのがちょっとずつ生まれてる気がする。
岡本:確かにそうだね。去年は試合にあまり出てなかったけど、今年はちゃんと試合に出してもらえてるから練習中の反省とかも積極的に出そうとしてるし、頑張んなきゃっていう気持ちになったな。
牧原:当事者意識が生まれたよね。
岡本:当事者意識!それだ(笑)
牧原:ひろき(作田)は?
作田:去年も後輩はいたけど、一年練と上級生練で分かれてて、練習では実質下級生だったじゃん。今年からは本格的に一年生と練習するようになって、今までは受け身だったけどこれからはアドバイスもしていかないとなって。下級生からもアドバイス求められるし、上級生からもこういうプレーをしろと要求される挟まれた立場にいるから、いろんな方向に目を向けないといけないなっていうね。
鹿島:たしかに。
鹿島:すー(牧原)は?
牧原:私は、幹部に選ばれて主務としてチームビルディングのところから新4年生に混じって何回もミーティングしてたから、当事者すぎたというか(笑)学年が1つ下っていう感覚は幹部になった時点で捨てなきゃいけないのかなとも思ってたから、主務としてチームをよりよくしなきゃいけないなっていうのを、シーズン始まって考えるようになったのが去年との大きな違いやと思ってる。
作田:主務って大変よね、、
牧原:そこ広げる?(笑)
一同:(笑)
岡本:いろいろやってんだよね、すごいわ。
鹿島:同期に幹部がいるっていうことで、こっちも刺激もらってるよね。すー(牧原)もそうだし、ほかにも幹部のゆうご(34期 OFリーダー 柳下雄吾)とか、かける(34期 DF幹部 森田翔)がいて、頑張ろうっていう気持ちになる。
作田:逆に、幹部じゃない34期は今年が自分だけにフォーカスして努力できる最後のチャンスやと思う。
鹿島:たしかに。
司会:では、自分に集中して努力できる最後の年に何を頑張りたいですか?
岡本:増量かな。
牧原:あと何キロ?
岡本:あと13キロ
牧原:うわ、大変。
鹿島:俺も増量だ。増量のポイントは、夜食べたらすぐ寝ること。
一同:(笑)
牧原:ひろき(作田)は?
作田:増量は帰省中に勝手に終わったから、筋トレかな。ついた脂肪を筋肉に変えたい。プレーしてて動きが遅いって言われることが多いから、筋肉つけて動きを早くすればゴーリーとしての伸びに直結するんじゃないかと思ってる。
牧原:私は、今一番頑張ってるのが協賛活動かな。企業の人に見せるためのスライド作ったり、企業の人に直談判したりとか。まだそんなに実ってはないけど。経理面で少しでもお金を浮かせられたらいいなって思ってるから、色々な大人の力も借りながら、頑張ってる。あと、今年主務になって、スタッフだけじゃなくてチーム全体を見なきゃいけなくなったけど、結局全員の意見を拾えてる感じはせえへんから、来年はより多くの意見を取り入れれるように関係づくりを頑張りたい。
個人としては審判を頑張りたいかな。MSとか主務とかもやりがいあって責任感ある仕事だけど、自分がもともとプレイヤーだったのもあって、審判は自分が頑張って自分のレベルが上がる唯一のものでやりがいを感じてる。他のタスクもあって、具体的に2級に上がりますとか宣言することはできないけど、やれるところまで頑張りたいと思ってる。
司会:次に、チームの目標である学生日本一という目標に対する今のモチベーションや思いを聞かせてください。
岡本:シーズン始まってすぐは、よしやってやるぞみたいな気概があったけど、時間経ってそれがちょっと薄れてきてるかも。今は目の前のことやるぞって感じであんまり目標として意識できてなかった。
牧原:わかる。意識した方がいいのかもしれないけど、日本一のスタッフになるためにはこうするべきだっていうのを考えると、結局自分含め誰も正解が分からへん。だから、なにか決定をするときに、日本一のスタッフならこうはしないだろうっていう考えは持ってるけど、それ以外では主務の仕事にしろ、MSの仕事にしろ、その仕事をこなすうえで一番ベストを尽くすようにはしてるだけで、日本一になるっていう意識を常に持ってるわけではないな。でも悪いことだとは個人的には思ってない。
鹿島:俺も、チーム内での競争に目が向いてて、チーム全体の目標とかはあんま意識できてない。でも、武者を通して、このダッジ関東で通用するかなとか、このパススピード関東で通用するかな、とか。日本一とは若干違うかもしれないけど、関東を意識するようにはなった。
作田:僕は、昨シーズン主要な試合に出てたわけじゃないから、まず主要な試合に出れるようにならないとあんまり日本一は考えられないかな。まず先輩に食らいついたり、追いついたりってことを考えてるから。でも、りゅうと(鹿島)が言ってたみたいに武者に行くとうまい人いっぱいいるし、うまくなろうとより思えるな。自分がうまくなって、日本一のプレイヤーになろうって考えて練習することは個人の問題やけど、日本一のチームになろうっていうのはだいぶ難しいなって思うかな。
鹿島:去年は、けんせいさん(32期 主将 吉田健生)が練習中に、全学一回戦の相手が関東一位って決まった時からずっとそのプレー慶應には通用しないよって言ってくれてたから、練習から意識させられてて気がする。
岡本:その雰囲気が、明学戦(2024年7月の関東遠征での明治学院大学戦、全日本大学選手権準優勝校)で勝ったあたりから強まった感じあったよな。
でも、32期の代がめちゃめちゃ強かったわけだけど、去年のつま恋より俺らのほうが順位で上に行けたから、他のチームのレベル感とかはいったん置いといて全国のいろんなチーム相手に勝率が割とよかったことはいい傾向だなって思った。ちょっと日本一に近づいた気がした。シーズン初めに日本一目指していいのかっていうネガティブな意見もあった中で、目標として目指してもいいんじゃないかって思えた。
鹿島:つま恋と言えば、たくま(岡本)はベスト12のDF部門受賞してたけど心境の変化とかはあった?
岡本:多分ウィングでのグラボで評価されてのベスト12だったと思うんだけど、1on1あんまり受けてないし、全然取れるとは思ってなかった。でも、何か一つ自分の武器と思えるものを得られたっていうのは自信につながった。
牧原:めっちゃグラボ掬ってたよな。
鹿島:日本一の話に戻るんだけど、東大に武者に行ったときに、部員の荷物が汚く置かれてたのに対してキャプテンが「それって日本一のチームなの?」って言っててそういうところは東北も真似した方がいいなって思ったんだよね。
岡本:確かに、武者行くとめちゃくちゃきれいに荷物並べられてるところあるな。
鹿島:そういうところから日本一って意識できるかなって。
牧原:あかつきのときも他大の強いチームめちゃめちゃきれいに荷物並べてたよな。
他にそういう武者エピソードなんかある?
岡本:早稲田に一人で行ったときに、ポジ別とかで話しかけてくれて嬉しかった。内輪ノリとかされるときついから。だからこの前東北に武者に来てくれた筑波の人にはめっちゃ話しかけるようにしてた。
作田:しゃべるの大事だよね。僕は武者に気を遣いすぎないのが大事かなと思ってて。煽りとかも入れるのがいいんじゃないかと思う。自分がよく武者に行く関西地方の大学では煽り入れられたし、自チームの人にも遠慮がない感じがした。東北はそらおかさん(33期 OFリーダー 空岡宏起)とかが言ってるイメージが強いけど、関西はチーム全体でそういう雰囲気があるな。ミスして沈黙起こる方が嫌な時もあるし。
岡本:無言マジきつい。いたたまれない。
鹿島:俺は最近キャッチミスとかあったら「うぇーい」とかいうようにしてる。
牧原:いいやん。
司会:では、最後に今シーズンが終了した時点で、どんな自分になっていたいかを教えてください。
牧原:最近は1人の仕事が多くて、1人で頑張ってる感が強いっていうか、コミュニケーションをとることが少ないから、周りのことを考えてないことが多い。でも、来年は最上級生でどの仕事をするにも人が関わってくる気がしてるから、下級生からも提案してもらえる、ほかの人にとって意見しやすい人になりたい。そのために今年基盤づくりをしたいなって思ってる。
作田:うんうん。
鹿島:俺は、チームとしては、新シーズン始まる段階で、今年はいけるぞみたいな雰囲気でいたい。
牧原:そのためには今年爪痕残さないとだ。
鹿島:たしかに。爪痕残すためにも今年はどんどん主体的にチームを引っ張っていきたい。
岡本:主体的になるの大事だね。俺は、去年DFリーダーだったいちろうさん(32期 DFリーダー 鹿島一朗)の発言に必ず根拠があって、そこに実力も伴ってて言葉に重みがあった人だった。そういう人に後輩はついて行きたいと思うだろうから、いちろうさんみたいな発言力を持ったプレイヤーに個人としてはなりたい。
作田:僕は、今までは武者に行った先で自分の印象を与えるってことがあまりできてなかったから、来年の春オフの武者期間には、武者に行って「アイツえぐいぞ」って思われるようになってたい。そうやって爪痕残せたら東北今年はいけるんじゃないかって思われるチームになるから。そういうレベルの実力をつけたい。
あと、東北大ってそんなに有名な大学じゃないけど、武者に行ったときに、「光田さんっているよね」(32期 副将 光田将都)とか「吉田健生って人めっちゃうまいよね」(32期 主将 吉田健生) みたいな話題を向こうから振ってもらえることがあったから、僕のことを後輩が言われてたらいいなって思う。
牧原:全然関係ないかもしれないけど、つま恋のときに、他大の人たちが東北のAチームがアップしてるところを見てて、そのときに「やっぱあの慶應戦(全日本選手権1回戦)で勝ってたら歴史変わってたよな」みたいなことを言ってたのが聞こえて、ただ関東に負けたわけじゃなかったっていうか、心に残ってくれてたんやなって嬉しかった。
岡本:俺も試合中、法政のATの人に「惜しかったですね」って言われた。
牧原:負けたときは、あと一歩だったところをただの負けとして記録されるのが悔しいなと思ってたから。
作田:その話、僕も武者先でめっちゃ言われてたけど、そのあと絶対「今年はどうなん?」て聞かれてた。でも自分が主力じゃないっていうのもあって、自信もって「今年もいけます」って言えなかった。だから来年聞かれたときは「いけます!」って言いたい。
牧原:今聞いててふと、協賛先とかで「一応日本一目指してて」って言っちゃってるのよくないなと思った。
岡本:確かに、一応で保険かけてる感あるよな。自信をもって宣言した方が自覚が芽生えるよね。
作田:そのためにも、今年は下級生がよりたくさん干渉できる年だと思うから、主体的に動いて、3年生の期間を大切にしていけるといいね。
司会:本日はありがとうございました!
0コメント