【2024年度理念スローガン対談】

新チームが始動し、新しい理念・スローガンが決定したということで、理念・スローガンの体現に向けて、32期今井廉、32期廣岡夏未、33期横田裕大、34期柳下雄吾に話してもらいました。以下では順に「今井」、「廣岡」、「横田」、「柳下」と表記します。

―今日はお忙しいところお時間を作っていただき、ありがとうございます!今回の対談は、新しく決定した理念・スローガンについて深く考える機会にし、部員全員に理念・スローガンを意識してもらうきっかけにしたいと思っています。さっそくですが、理念が「尽・魅了」ということでどんな印象を受けますか?

今井:理念は去年に引き続きって感じで、「尽・魅了」ってラクロス部だけじゃなくて地元の仙台を巻き込もうみたいな意味もあると思う。去年俺普及部に入ってて、普及活動を月に1、2回やってたんだけど、ラクロスを小学生からその親御さんまで体験してもらってすごい楽しそうにやってるのを見て、東北大学男子ラクロス部が地元にラクロスを広めるっていうことに関しては「尽・魅了」ができている部分じゃないかなって思う。SLC(仙台を拠点に活動する社会人チーム)の方とも関わってきて、地域の人に普及ってことは去年結構できていたと思う。

横田:俺は例えばteams(ラクロス部での連絡ツール)のチャンネルで恵介さん(32期星野恵介)が自転車を置くところのマナーについて注意をしたりしているのも「尽・魅了」だなって思いますね。やっぱり俺らはクロスっていう周りからしたら特殊なものを持ってたりアパレルを着ていたりするから、ちょっとした行動も周りから見られていると思う。

廣岡:それこそスタッフはクロスも持ってないし、普及部としての活動にも参加していないから、あまり部外との関わりみたいなところが薄いなと思ってて。だから自分が外に対して尽とか魅了を体現できる機会って今まで本当になかったなって思う。でも多分それって、ずっと部内しか見えてないってことじゃん。だからもっとスタッフも外と関わって、部を客観視するのも大事だなって裕大の話聞いてて思った。あとは、中の人をどれだけ魅了できるかっていうのも重要だと思う。部内の人を魅了できないと部外の人も魅了できないから。誰かがteamsで発言したらリアクションのスタンプ押すとか、そういう小さいことの積み重ねで、部全体がお互いを褒め合って高め合えるような組織になったらいいなって思う。自分もそうできるよう心掛けて最近はやってます。

今井:雄吾は一年生で初めて理念とかスローガンの決定に立ち会ったと思うんだけど、初めて聞いた時どうだった?

柳下:「尽」については、日本一を目指す先輩たちがたくさんいて、そんな先輩を尊敬してるし少しでも自分が貢献出来たらなって思ってます。「魅了」については、1年生でまだどうやって体現していったらいいか分からないです。

横田:理念は去年と変わってなくて、1年生のころもあったと思うけど意識できてた?なかなか難しいよね。

柳下:そうですね。正直全くと言っていいほど意識できていなかった気がします。

今井:スローガンは毎年円陣の掛け声で言うから意識できるけど、理念って認知されにくいよね。

廣岡:去年と一昨年とかは、主将の東さん(30期東谷雅人)・士門さん(31期川原士門)が言い続けてくれたから知ってたぐらいで、1年生のころは1年チームにいたからか全く分かってなかったな。

横田:俺が1年生に思ってたことなんですけど、理念って結構漠然としてるじゃないですか。具体的な言動とかが難しいと思うんですよね。これをするっていうのがないから。だから中身が分かんないなって感じでした。

―理念を浸透させていくために意識していくことってなにがあると思いますか?

廣岡:32期のmtgでも言ったことあるけど、「尽」がスローガンだった世代ってあるじゃん。あのときは、例えばスタッフがボールアップしてたらプレーヤーが「尽だねぇ」みたいな声掛けをしてたらしくて、先輩スタッフはすごくやりやすかったって話を聞いた。だからそういう雰囲気ってめっちゃいいなって思って。お互いに褒め合って、お互いにこの人のために尽くそうと思える組織がいいなって思う。褒めると尽くす気持ちも芽生えると思う。プレーヤー同士も言ったらいいんじゃないかな。

今井:俺すごく感動したのがさ、昨日あがったゆめさん(31期山下祐芽)のブログのホワイトボードのやつ(人知れずマーカーで黒く汚れたホワイトボードを家に持ち帰って拭いて綺麗にしてくれていたというエピソード)。そんなことしてたんだって思ってさ。気づかれないけど「尽」してたんだって思った。それやってくれていたことを知れたから頑張ろうって思えたっていうか、勝手にね(笑)気付かれるとか気付かれないとか関係なくやってるのは全部尽なのかなって思った。

―次にスローガンについてお聞きしたいと思います!今までの英単語のスローガンとは打って変わって「拓く」になりましたが、最初聞いた時どんな印象を受けましたか?

今井:俺普通に「漢字かぁ」って思った(笑)円陣の掛け声のときなんて言うんだろうって。

廣岡:私もそう思った!今なんて言ってるの?

今井:1.2.3拓く!って言ってるよ。想像してたより良かった(笑)

横田:俺は、日本語のスローガンにしても「尽」とかって単語って感じじゃないですか。でも「拓く」って動詞だなぁ、ひらがな入ってるなぁって(笑)ぱっと見の印象です。

一同:(笑)

柳下:俺も絶対英単語だっていう固定観念があったので、意外でした。

今井:でも32期とかは「尽」の世代があったこともよく知ってるし、俺は漢字好きだからめっちゃいいと思うな。だけどさ、開拓者精神っていうのが背景にあると思うけど、いまいちそれのイメージが湧いていない部分があるんだよね。

廣岡:その道の第一人者っていうイメージがある。新しいことに挑戦する人って感じかな。

今井:確かにまだ誰もやっていないことに挑むって感じだよね。実際ここ数年全学1回戦で負けてるじゃん。だから何かを変えなきゃいけないなっていう気持ちが幹部陣にも自分たちにもどこかあって、その気持ちの表れがこの「拓く」ってスローガンなのかなって思った。


―今までの状況を変えていく、開拓していくためにどんなことをしていく必要があると思いますか?

廣岡:「開拓者」っていうとすごく大きなことをやってる人みたいに聞こえるけど、ほんとにちっちゃいことでも今まで自分がやってこなかったことをやってみるっていうのも開拓の一歩っていうか、新しいことへの挑戦なのかなって思う。私だったら今までやってなかったような手間がかかるデータをとってみるとか。

今井:俺だったら何かな。みんな今のままじゃだめだから何か少しずつ変えていかなきゃだよね。全学日本一っていう目標に向かって、まずは自分が強くならなきゃいけない。最近だと、ストレッチの動画をよく見てて、夜寝る前20-30分くらいセルフケアの時間をとるようにしてる。そしたら腰もだいぶ良くなって、それがプレーの向上になって、俺は上級生だから下級生への示しだったりアドバイスにもつながっていくみたいな流れが生まれて。自分を強くすることは周りを強くするし、それがチームの勝ちにつながると思うから、セルフマネジメントっていう面で少しずつ意識を変えていく変化が必要だと思った。

横田:ひろなつさん(廣岡)が言ったことにすごく納得できます。開拓するって今の自分たちに当てはめたら、なにか変えなきゃいけないって中で一番最初に変えられるのって自主練とか日々の行動だと思ってて。例えば今までやってこなかった自主練を1つ増やしてみるとか、もう一時間ビデオ反省してみたりとか。俺最近インフルエンザになって、自宅待機中暇だったのでたくさんラクロスに関連する動画見てたんですけど、ボクシングって俺のゴーリーってポジションに活かせるんじゃないかって思って。ボクシングの動きがゴーリーの動きに通ずるものがあるから、ボクシングの動画をたくさん見て参考にしたりしてました。合ってるか間違ってるかは分からないですけど、開拓っていう意味では間違っていないと思います!

一同:いいねぇ~

今井:そうだよね、なにかプラスでできることってすごい良い変化なんじゃないかなって思う!雄吾はどう?

柳下:1年生の前半のほうは、今日体だるいからいいかぁって自主練行かないことも多かったんですけど、新人戦サマーで福島に負けてからこれじゃダメだと思って、毎日グラウンドか壁に行くようにしてました。それを継続して、毎日辛い方の選択をすることが可能性を切り拓いていく上で大事かなって思います。あとは、個人だけじゃなくてチームで強くなるためには下級生からの押し上げっていうのが結構大事になってくると思ってます。先輩の中に食い込んでいくのってだいぶ怖いことだとは思うんですけど、34期の中でも自分が引っ張っていけたらなって思います。

横田:34期なんて特に開拓し放題だからね、全部が新しいことだと思うし。

今井:でも下級生がのびのびやれるためには上級生の雰囲気大事だよね。今すごい雰囲気いいんじゃないかな。

廣岡:32期大丈夫?(不安そうに)話しかけやすい?

柳下:やっぱり今まで絡む機会が少なかったので、少し話しにくいっていうのはあります…(笑)

横田:そうよな、たまに壁とかグラウンドで会うくらいやったし。

柳下:33期の先輩方はBチームと1年生が合同でやらせてもらう機会も多かったので、だいぶ話せるようになってきました。32期の先輩は2個も離れてると結構大人に見えます(笑)

一同:そんなことない!(笑)

横田:でも俺は合同練に参加するようになってからは、もう距離を感じず全員とフランクに話せるようになった気がするなぁ。

廣岡:でも今雄吾はAチームの中でがっつりやってるじゃん。マインド的にはどんな感じなの?

柳下:高校時代ラグビーをやってた時も似たような状況があって。高1の時に高3の先輩の中に混ざってプレーするみたいな。その時の自分は勇気がなかったので、結構遠慮して思いっきりプレーできないみたいな感じでした。その経験があってすごい悔しかったから、今は自分から積極的に行って、ミスしてもいいからなにか1つでもでかいプレー残せたらなって思ってます。

今井:実際にミニゲームで雄吾と同じチームの32期のやつも、雄吾がたくさん点決めるから焦ってたよ(笑)でもそういうの大事。チームにとっていいことしかないから、悪いことなんてないから。自分が上がって先輩が落ちて悲しい思いするかなとかは思わなくていいし、その先輩の努力が足りなかっただけ。

―今まで理念、スローガンについてお話を伺ってきましたが、最後に部が今後どうあるべきだと考えているか教えてください!

今井:東北大って全学で準優勝はしたことがあるけど、優勝ってしたことないじゃん。だから日本一になる大学がどういうことをしてるのか正直分かってなくて。今年でいったら日体とか、よく優勝してる慶應とか、そういうところに武者修行にいって学ぶ姿勢が一番大事なのかなと思う。

廣岡:私もすごい日本一の大学が何をしてるのか気になる。何が勝因なのかな。仲の良さ?それとも体育会系でゴリゴリやってる?

今井:でも南山と日体の試合見に行ったんだけど、応援がすごく楽しそうで。100人近くですごい盛り上がりで応援しているのを見て、そういった雰囲気が勝ちにつながるだろうし、練習中は集中してやってるだろうからオンオフもしっかりあるんだろうなと思って、それも強みだと思ったかな。

横田:俺も廉さんと同じで、試合を見に行ったときに応援のスケールが大きいなって思いました。人自体が多いし、チアとか応援団とかOBも巻き込んでやってるのもいいなって。それも俺らで言ったら魅了につながると思いました。

廣岡:応援団とかだけじゃなくて、アメフト部とか応援に来てくれる他団体ももっと巻き込んで盛り上がりを魅せたいよね。やっぱりもっと他の団体にも目を向けて関わりを深めたり、魅了していくべきだなって思う。大勢の人に愛される部活でいたいね。

柳下:個人的には、第三者から見てかっこいいなって思われる部活でいたいなとも思います。

廣岡:私も地元の友達にラクロス部に入ってることあんまり言えなくて。胸張って言える団体でありたいなって思う。

柳下:大学入る前はラクロス自体も知らなくて、入ってからもまあ入らないだろうなって思ってました。ラクロスはチャラいんじゃないかっていう偏見もあったし、入部してからも友達には数人しか言えなかったです。でも時間が経つうちにラクロスの競技性のおもしろさにも気づいてもっと周りの人に伝えたいなって思うようになったので、自身もラクロスに魅了された分、周りも魅了していけたらなって思います!

―本日はお忙しい中ご協力いただきありがとうございました!

(文責:志賀瑛美)

東北大学 学友会男子ラクロス部

東北大学 学友会男子ラクロス部の公式ホームページです。 部員93名

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